予防接種


予防接種とは

 はしかや百日せきのような感染症の原因となるウイルスや細菌または菌が作り出す毒素の力を弱めて予防接種液(ワクチン)をつくり、それを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつくることを予防接種といいます。
予防接種は、伝染の恐れのある疾病の発生および蔓延を予防するために行われています。
予防接種を受けることにより、受けた個人がその病気にかからないと同時に、社会全体を病気から守ることができます。
ただ今日のようにきちんと決められた予防接種を受ける人が90%に満たないような状態では、免疫のない人が社会にたまってくると病気の流行が起こります。
今年春から夏にかけて大流行した麻疹がその例です。
多くの学校、大学が休校になり、入院した人も多勢いました。
先進国ではあり得ないことで、大変残念なことです。
多くの人が予防接種の必要性を理解して、予防接種を受けることが重要です。

 

日本の定期接種

 平成19年4月現在日本の予防接種法で定められている定期の予防接種には、ポリオ、三種混合(百日咳、ジフテリア、破傷風)、麻疹、風疹(麻疹風疹混合;MR)、日本脳炎、BCGがあります。
それぞれ決められた年齢内で無料で受けることができます。
BCG以外は個別接種ですので、どの順番で受けるかはかかりつけ医で相談してください。 子どもさんの普段の状態を良く知っているかかりつけ医で予防接種を受けることをお勧めします。 BCGのみ集団接種です。
日本脳炎に関しては、現在積極的にお勧めしないことになっていますが、定期接種に入っていますので、ご希望があれば受けることができます。
問題になっている副反応の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)は165万回接種に1回程度の発生率です。
新ワクチンは開発途上でまだ実用化の目処は立っていません。

 

任意接種

 任意接種には、水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、A型肝炎、インフルエンザがあります。
水痘、おたふくかぜは生ワクチンで、1回接種です。
その他は不活化ワクチンですので、複数回の接種が必要になります。
料金については医療機関にお問い合わせください。

 

予防接種による健康被害

 予防接種では極めて稀ではありますが不可避的に重篤な健康被害が生じることがあります。
国が公共目的のために予防接種を積極的に推進した結果生じたものであることから、この健康被害に対する救済制度が設けられています。
この救済制度を設けることにより、予防接種制度に対する国民の信頼が確保され、また接種医も安心して協力することができます。

 

予防接種を受けるより、かかって免疫をつけたほうがいい?

 体力があるので予防接種をして副反応にあうよりも、自然に罹患させて免疫を得た方がいいのではないかといった質問を受けることがあります。
一見もっとものようですが、これには重大な誤解があります。
体力があることと、ある特定の病気に対する抵抗力があることとは違います。
病気に対する抵抗力は、病原体の感染後または予防接種により成立します。
病気にかかれば症状が出るし、一定の頻度で合併症の危険もあります。
体力があっても合併症が出ないとは限りません。
予防接種で予防できる病気は、罹ってなおすより予防するのが正しい選択です。
小児科医で自分の子どもに予防接種をしない人はいません。
これまで重症の合併症で亡くなられた患者さんを見てきているからです。

 

予防接種に行く前に

 1.

「予防接種と子どもの健康」は読みましたか?
今日受ける予防接種について理解しておきましょう。
わからないことがあれば質問をメモしておきましょう。

 2.

母子手帳を持ちましたか?

 3.

子どもさんの元気、食欲、熱はいつもと変わりないですか?

心配なことがありましたら何でもかかりつけ医にご相談ください。

 

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